フーンフンの家も約200年前に建てられ、日本橋を渡ってすぐ右手に見える木造建築です。昔のフーンフンの家は桂皮、塩、シルク、陶器等の販売の商店で、家主はお金持ちの商人だったそうです。現在には8代目がここに暮らしています。
外から見ると黒い木製の家で印象的です。入口に足を踏み入れるとベトナムの民族衣装であるアオザイ(Áo dài)を着た女性が出迎えています。壁はベトナム、柱は中国、屋根は日本といった折衷様式で、ホイアンの古建築様式の最も美しい民家の一つです。応接間には、繊細な彫刻を施した家具は、その芸術的な美しさで家の価値を高めるようになってきました。奥にはシルク刺繍の工房とお土産屋さんがあります。2階に上がると中心に祭壇と天后聖母が位置されることが見え、ここにもお土産が販売されています。
2階の床の一部に取り外しできるように作られましたので、洪水の時に家具、商品等を2階に移動しやすくなっています。テラスの天井に、鯉の彫りがあり、商売繁盛と成功が現れています。このテラスから日本橋が左側に直ぐに見えます。見下ろすと賑わって路地を通っている人々が見え、雰囲気は本当に風情があります。
フーンフンの家はホイアン文化財の中で高い価値が認められている家です。